帝人は、同社が展開するバイオ由来ポリエステル繊維「PLANTPET」が、日産『リーフ』のシートおよび内装トリムの表皮材として採用されたと発表した。PLANTPETが量産車の内装材として採用されるのは今回が初めて。
PLANTPETは、構成成分の30%強がバイオ由来のポリエステル繊維。物性や品質は石油由来のものと全く変わらない。
今回採用されたシートおよび内装トリム表皮材は、帝人と自動車向けシート事業を展開するスミノエテイジンテクノおよび日産自動車が共同開発。石油由来のポリエステル繊維を使用した場合に比べ、化石資源の消費抑制や温室効果ガスの削減に貢献できることが評価され、採用に至った。
帝人はPLANTPETについて、自動車用のシートや内装材、衣料、衛生材料などへの用途開拓を積極的に推進。今回のリーフへの採用を契機として、今後も拡販を進め、2015年度には自動車用のシートおよび内装材用途において、ポリエステル繊維の販売量に占めるPLANTPETの割合を50%以上とする計画。