気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年11月15日付
●あす解散首相明言、衆院選来月16日(読売・1面)
●トヨタ152万台リコール、国内最多「プリウス」「カローラ」など(読売・2面)
●パナソニック今年度1万人削減(読売・2面)
●石油業界、増税反対アピール(朝日・5面)
●市場は自民シフト、追加緩和期待、日中関係を懸念(朝日・7面)
●トヨタ、米株主と和解20億円で(朝日・9面)
●カーオブザイヤー、日産ノート栄冠(毎日・9面)
●2012都知事「選夢の着想どうなった」遠い観光回復,三宅島バイクレース(東京・26面)
●タイ、TPP交渉参加へ(日経・7面)
●「軽」販売競争が再燃、ダイハツ、都市に60店、スズキ、大型店2割に、ホンダの攻勢に対抗(日経・11面)
「16日に解散します」。きのう午後3時から始まった党首討論で突如衆院解散を明言した野田佳彦首相。自民党の安倍晋三総裁の狼狽ぶりからも「近いうちに」が「16日に」とは、安倍総裁も予想をしていなかったようで、“お坊ちゃま”総裁のひ弱さが改めて浮き彫りになってしまった格好だ。
野田首相の「捨て身の決断」を受けて、衆院選は12月4日公示、16日投開票することが決まった。16日は都知事選も同時に実施され、今年は例年にも増して慌ただしい年の瀬になりそうだ。
野田首相の解散表明については、きょうの各紙が社説でも論評しているが、読売は「首相の思い決断を支持する」と評価。毎日も「首相の決断を高く評価している」と支持。朝日にしても「首相の決断はやむを得ないものと考える」と好意的だ。ただ、東京は記事の見出しに「首相暴走捨て身解散」と見出しをつけたばかりか、社説では「違憲状態のままでの選挙強行には違和感を禁じ得ない」と冷ややかな見方をしている。
きのう14日は野田首相の「解散表明」のほかにも、トヨタ自動車が国内最多の150万台のリコールを国土交通省に届けたと発表。文化勲章や国民栄誉賞を受けた女優の森光子さんの訃報も飛び込んできた。そうした慌ただしかった1日を和ませてくれたのは、サッカーのW杯アジア最終予選。最後の最後までハラハラドキドキさせられながらもアウェイの日本は、オマーンに2-1で競り勝ったからだ。