日立金属と日立電線、2013年4月に合併で合意

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日立金属と日立電線は、経営統合することで基本合意したと発表した。2013年1月上旬を目処に合併契約を締結し、同年4月1日付での合併を目指して協議する。

両社はともに日立製作所グループで、日立は日立金属に52.80%、日立電線に51.41%出資している。日立グループは独立採算意識が強く、特に日立金属と日立電線に日立化成工業を加えた「御三家」は、日立本体との取引量も少ない。ただ、日立電線の業績が悪化していることから、製造品の関連性が多く、自動車や電機など、顧客が重複する日立金属と統合して、世界に対抗できる企業にする。

日立金属は、ハイブリッド自動車向けの磁石を始めとする自動車向けやエレクトロニクス向け高機能材料を生産している。一方の日立電線は、産業インフラ、電力インフラ・次世代エネルギー、情報通信インフラなどで事業を展開している。

両社は経営統合することで、相乗効果として材料・製品開発力を強化するとともに、事業領域を拡大、競争力の高い新たな製品やサービス・ソリューションを提供し、市場基盤、顧客基盤の強化・拡大を図る。

また、双方の持つ販売網、生産拠点を有効活用することで事業効率を高めるとともに、グローバル生産・販売体制を整備、世界的な高機能材料メーカーとして生き残りを目指す。

日立金属が日立電線を吸収合併する。

今後、両社の社長を共同委員長とする「統合検討委員会」を設置、合併に向けた具体的な検討を開始する。

《レスポンス編集部》

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