三菱自動車工業が10月30日に発表した2013年3月期の第2四半期累計(4-9月期)業績は、東南アジアの販売が好調だったものの、車種構成の変化や円高により、連結営業利益は前年同期比9.9%減の308億円となった。
世界販売は卸売ベースで1%増の53万6000台とほぼ横ばいにとどまった。ただ、純利益は旧中国合弁会社の株式売却益などの特別利益計上により2.8倍の300億円を確保した。
通期業績見通しは、販売台数と売上高を従来比で下方修正したものの、各利益は据え置いた。卸売台数の計画は、中国の影響などを織り込み、前期比5%増の112万8000台と、前回から約8万台修正した。
これに伴い売上高は1000億円少ない1兆8300億円(1.3%増)とした。一方で、販売減をコスト低減や固定費の削減などでカバーし、営業利益は800億円(25%増)、純利益は130億円(46%減)と従来見通しを据え置いた。益子修社長は、「中国は当分厳しい状況が続くがミラージュやアウトランダーなど新型車の展開で営業増益を確保したい」と語った。