三菱自動車は、10月にフルモデルチェンジが予定されている『アウトランダー』に採用される安全運転支援システム“e-Assist”を発表した。
アウトランダーに採用される“e-Assist”は3つの新技術から成る。まずレーダークルーズコントロール、そして、衝突被害軽減ブレーキシステム、最後は車線逸脱警報システムだ。
同社電子技術部部長原徹氏はまず、レーダークルーズコントロールシステムについて、「電波レーダーを用いたということが一番の特徴で、レーダーはフロントのバンパー付近に搭載しています」と説明。この電波レーダーにより、「先行車との距離、相対速度、横位置などを検知します。それらの情報を用いて、先行車への追従走行を支援するというシステムです」と述べる。更に、「先行車が停止した場合にも、追従可能な機能となっているので、渋滞のノロノロ運転などの状況で、アクセルやブレーキを頻繁に踏みかえるという負担を軽減出来、快適な長距離ドライブをサポートします」。
衝突被害軽減ブレーキシステムは、「これも電波レーダーを用いて先行車との距離や相対速度を見ています。衝突の危険があるなとシステムが判断すると、最終的には自動ブレーキを掛けて、衝突を回避したり、あるいは衝突の被害を軽減しようというシステムです」という。「運転していると、ボンヤリしたりつい脇見をしたりして、ヒヤッとする経験が自分自身もあり、悪くすると追突事故につながってしまいます」と原氏。「このシステムがあれば、いち早く衝突の危険を察知して、警報を出したり、ブレーキを作動させて衝突を回避するための運転をサポート出来るのです」。また、「相対速度が30km/h以下の時には衝突を回避し、相対速度がそれより速い場合でも被害の軽減を行えます。停止車両に対しても、自分の車速が30km/h以下の場合であれば衝突を回避するというシステムです」。
最後は車線逸脱警報システムだ。「これはカメラを用いて、前方の車線を監視しており、車線から逸脱しそうになると警報するというシステムです」と述べる。「長距離ドライブなどで疲れてくると、眠気や、脇見をしたりして車線から外れそうになることが起きますが、そうした時には警報で知らせてくれるというシステムなのです」とした。