フランス、EUに韓国車の輸入規制を要求

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世界の新車市場で勢いを増している韓国のヒュンダイモーターと、その傘下のキアモーターズ。両社のシェア拡大により、フランスの自動車産業が打撃を受けたとして、フランスがEU(欧州連合)に対し、韓国車の輸入規制を求めていることが判明した。

これは、EUが声明の中で明らかにしたもの。EUはこの声明において、「フランス当局からEUに対して、韓国車の輸入事前監視措置を導入するよう要請があった」と認め、「EUはその要求内容を精査している」とコメントしたのだ。

フランスの主張は、韓国車の販売台数が増えていることにより、自国の自動車産業が打撃を受けている。よって、韓国車の輸入規制を導入すべき、というもの。

実際、欧州の信用不安の影響はあるものの、フランスの自動車大手、PSA(プジョーシトロエン)やルノーは、欧州での新車販売で苦戦。PSAはフランス国内において、人員削減を含む大規模なリストラ策を発表したばかりだ。

EUと韓国はFTA(自由貿易協定)を締結し、2011年に発効。以来、欧州全体での韓国車の新車販売は、20%以上の高い伸びを示している。

《森脇稔》

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