三井造船は、千葉事業所で建造中だったマーシャル諸島、ASTRAEA MARITIME向けダブルハルVLCC(超大型油槽船)「ガッサン」を完成し、26日同事業所にて船主に引き渡した。
同社は、輸送効率をさらに向上させた新船型「三井マラッカダブルマックス」を開発し、2005年5月に1番船を引き渡したが、同船はその11番船となる。
同船は、マラッカマックス船型としては最大の載貨重量と最大の貨物油艙容積を持ち、さらに最頻比重の原油を効率よく輸送することができる。特に海洋・地球環境の保全に配慮して、船体はもちろん、燃料油タンクのダブルハル(二重船殻構造)化およびポンプ室の二重底化を実施している。
また、新たに開発したプロペラの推進効率を高めるための省エネ装置を装備し、航海速力および燃費の向上を図っている。