ランクセスは、台湾のTSRCとの合弁事業の一環で中国の南通で進めていたアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)の新工場の稼動を開始したと発表した。
両社は新工場に折半出資で5000万米ドルを投資した。新工場の稼動当初の年間製造能力は3万トンで、約100人を新規雇用する。
中国のNBR市場規模は、中国国内の自動車産業、建設業が需要を牽引して世界最大となっており、年平均成長率も約10%と世界で最も急速に成長している。
同工場の開設式典でランクセスのアクセル・ハイトマンCEOは「新工場はアジア地域最先端であり、中国における『急速な都市化』と『モビリティの拡大』という二つの重要なメガトレンドの需要に応える」と述べた。
合弁会社のランクセスTSRC(南通)化学工業の新工場は、上海北西部の南通経済技術開発区(江蘇州)に位置する。NBRの主要製品である「クライナック」を製造する。