MS&AD通期決算、1695億円の最終赤字

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MS&ADインシュアランスグループホールディングスが18日発表した2012年3月期連結決算は、タイ洪水による保険金の支払や法人税率引き下げに伴う繰延税金資産取崩の影響などで純損益が1695億円の赤字となった。前期は54億円の黒字。

売上高にあたる正味収入保険料は前期比0.7%増の2兆5588億円だったが、正味支払保険金は同22%増の1兆9413億円と大きく増えた。またタイ洪水の経常損益に与える影響額はマイナス1614億円だった。これに繰延税金資産取崩の影響額560億円などが加わり、最終赤字に転じた。

2013年3月期の純損益は800億円の黒字を見込んでいる。このうち中核会社の三井住友海上火災保険は470億円の黒字(前期は1306億円の赤字)、あいおいニッセイ同和損害保険は290億円(同435億円の赤字)の黒字をそれぞれ予想している。

《小松哲也》

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