日産自動車の片桐隆夫副社長は21日、新興国専用ブランドとして復活させる「ダットサン」について「徹底した現地化を考えている」ことを明らかにした。片桐副社長は同日、横浜市の本社で開いたダットサンに関する会見後、一部報道陣に語った。
片桐副社長は「開発に関してはインド、あるいはインドネシアのニーズを徹底的にくみ取れということで、徹底してエンジニアリングのローカル化を進めている」とし、その一例として「グローバルカーだとマイナス30度でも耐えられるように開発しているが、そういったことをあえてやってない。そういうことを通じてコストを下げ、かつお客さんのニーズに合うものを造る」と説明。
その一方で「品質とか安全性といったものは全く妥協なくやっている。日産の技術あるいは経験も当然注ぎ込んでおり、そういった意味では日本のモノづくりの技術やノウハウをうまく現地のローカルエンジニアリングと融合させていく」とも述べた。