大同特殊鋼の嶋尾正社長は、中期経営計画の発表記者会見で、自動車生産台数の増加が見込まれる「インドでの事業の拡充を模索する」と述べ、提携先であるインドのサンフラッグとの提携を強化する方針を明らかにした。
同社は、新しい中期経営計画で、海外成長市場への取り組みとして成長市場であるアジア新興国市場でグループによるサプライチェーン機能の強化とアライアンス提携会社との関係強化を図り、グローバルネットワークを拡充することを掲げている。
嶋尾社長は「特にインド市場の伸びを取り込んでいきたい」と述べ、サンフラッグとの提携を強化してインド事業の拡大を模索する姿勢を示した。
インドでは、特殊鋼の分野では供給者が限られることから、他社との差別化を図るとともに、加工工程が重要となる事業を現地で進め、付加価値の高い事業を展開する。