6日、スイスで開催したジュネーブモーターショー12。マツダのブースの主役は市販車が『CX-5』、そしてコンセプトカーは『TAKERI』(雄)が務めた。
TAKERIは2011年の東京モーターショー11で初公開されたが、欧州プレミアは今回のジュネーブモーターショー12が初めて。欧州市場ではディーゼルエンジンの人気が高いことから、マツダはTAKERIが搭載する高効率でパワフルな新世代クリーンディーゼルエンジン、「SKYACTIV-D」を前面に押し出す戦略だ。
今回のジュネーブモーターショー12では、TAKERIのSKYACTIV-Dのスペックが判明。2.2リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、最大出力175ps、最大トルク42.8kgmを発生する。ディーゼルならではの豊かなトルクが特徴だ。
このスペック自体は、CX-5と全く共通。ただし、減速エネルギー回生システムの「i-ELOOP」はTAKERIにしかないもので、アイドリングストップの「i-stop」や新開発6速ATの「SKYACTIV-DRIVE」などとの相乗効果により、運動性能と環境性能の高いレベルでの両立が追求されている。
なお、このTAKERIのデザインモチーフが次期『アテンザ』に反映される見込み。アテンザは欧州では『マツダ6』として販売されており、マツダにとっては、TAKERIの欧州でのアピールにも力が入るところだろう。