昨年12月、和歌山県和歌山市内の県道で、自身を含む5人が重軽傷を負う衝突事故を起こしたものの、知人に身代わり出頭を依頼していたとして、和歌山県警は12日、同市内に在住する21歳の男を自動車運転過失傷害や犯人隠避教唆の容疑で逮捕した。身代わりを応じた女も逮捕している。
和歌山県警・和歌山西署によると、逮捕された男は2011年12月13日の午前0時5分ごろ、和歌山市堀止東2丁目付近の県道で軽乗用車を無免許で運転。前走していた知人の運転する乗用車に追突し、さらに警察官舎のブロック塀に衝突する事故を起こした疑いがもたれている。
この事故で乗用車側の2人が重軽傷、軽乗用車側は男を含めて3人が軽傷を負ったが、事故直後には21歳の女が「自分が軽乗用車を運転していた」と申告していた。
しかし、後の調べで女は「男から現場に来るように言われ、身代わりを依頼された」と供述。虚偽申告を認めたことから、犯人隠避容疑で逮捕。実際に運転していたのは21歳の男と断定し、両容疑者とも12日までに逮捕している。
調べに対して男は「自分は助手席に乗っていた。運転はしていない」と容疑を否認しているようだ。