次世代型の路面電車、踏切で立ち往生のクルマと衝突

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2月27日午前9時30分ごろ、富山県富山市内にある富山ライトレール線の踏切で、踏切内で立ち往生していた軽乗用車と、通過中の路面電車(LRT=次世代型低床路面電車)が衝突する事故が起きた。衝突時の速度が低速であったため人的被害はなかった。

富山県警・富山中央署によると、現場は富山市久方町付近で、警報機と遮断機が設置された踏切。踏切内で立ち往生していた軽乗用車と、通過中の上り列車(岩瀬浜発/富山駅北行き、2両編成)が衝突した。

衝突によって双方の車両が小破。クルマを運転していた同市内に在住する85歳の男性と、列車に乗っていた58歳の女性が気分不良を訴えて病院へ収容されたが、命に別状はなかったという。他の乗客約40人にもケガはなかった。

警察ではクルマを運転していた男性から過失往来危険容疑で事情を聞いているが、調べに対しては「踏切に入ったところで遮断機が作動し、出られなくなった」などと供述しているようだ。

富山ライトレール線は、旧JR富山港線を路面電車化したもの。富山港線をそのまま転用した専用軌道と、富山駅周辺の道路に敷設された併用軌道をLRTが走行している。同線の併用軌道におけるクルマとの接触や衝突事故はこれまでにも発生しているが、専用軌道での踏切事故は2006年の営業開始以降、今回が初めてだという。

《石田真一》

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