トヨタ自動車は7日、2012年3月期の連結業績予想を上方修正して発表した。昨年12月の公表値より営業利益は700億円修正の2700億円(前期比42%減)、純利益は200億円修正の2000億円(同51%減)とした。
東京で会見した伊地知隆彦取締役・専務役員は「タイの洪水による営業損益への影響が1100億円と、(前回予想より)100億円減額できる見通しになった」と説明した。このほか、原価低減を300億円上乗せするなどにより、収益の改善を図る。
連結販売台数見通しも、国内の回復などにより前回比で3万台多い741万台(1%増)に修正した。
第3四半期累計(4〜12月期)の業績は、営業利益が1171億円(前年同期比72%減)と上期(4〜9月期)の326億円の赤字から黒字に持ち直した。純利益は1625億円(同58%減)だった。