旭テックは19日、2012年3月期の通期業績見通しを上方修正した。タイの洪水による直接的な被害は無く、影響は軽微だったのに加え、新興国向けの自動車・建設機械の需要が予想以上で推移しているため。
連結売上高は前回予想より30億円増の800億円となる見通し。収益でも増収の効果で営業利益は前回予想より9億5000万円増の33億円、経常利益が7億円増の27億円、最終利益が4億円増の19億円となる見込み。
一方、同社は、特別損失が発生する可能性として、子会社の売却に伴って表明していた保証に契約違反があったとして補償請求を受けていることを明らかにした。
同社は子会社の旭テック環境ソリューションの全株式を日本みらいキャピタルが運用するファンドに売却した。旭テックは当時の環境ソリューションの工事費用や在庫品の取扱いを保証していたが、これに誤りがあったとして現時点で4億5752万1612円の補償の請求を受けた。
現時点で業績に与える影響は精査中としており、今回の業績見通しには織り込んでいない。