スズキは11月16日、新興市場として自動車需要の拡大が見込まれるベトナムで四輪車の生産能力を増強するため、南部のドンナイ省に四輪車生産工場を新設することを決定したと発表した。
スズキのベトナム子会社のベトナムスズキは、1996年からドンナイ省にあるビンダ工業団地内の工場で二輪車、四輪車の生産を行って来たが、二輪車については2006年から近郊のロン・ビン工業団地内に完成した新工場で生産している。
今回、四輪車についても、ベトナムでの今後の四輪車市場拡大に対応するため、ロン・ビン工業団地内の二輪車新工場に隣接した敷地に新工場を建設、移転する。
新工場建設のための投資金額は約10億円。新工場は2013年中の稼動を予定している。年間生産能力は初年度5000台で、その後、拡張していく計画。
ベトナムスズキの2010年度の生産実績は四輪車が3000台、二輪車が3万5000台。