東京メトロと都営地下鉄、経営一元化へ向けて前進

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都営とメトロが共存する押上駅(イメージ)
  • 都営とメトロが共存する押上駅(イメージ)
  • メトロ九段下駅。もともと狭いスペースに、都営とメトロの階段を別個に設け、分離する壁を構築しているので、ホームが狭い。
  • 資料「東京の地下鉄のサービスの一体化に向けた取り組みについて」より

東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局(都営地下鉄)は2日、“2つの地下鉄”の存在による利用者の不便さを解消する具体策について発表した。

都営・メトロが発表した「東京の地下鉄のサービスの一体化に向けた取り組みについて」には、九段下・岩本町・春日・後楽園・市ヶ谷などの駅の改善策が盛り込まれ、2012年度までに完成を目指すプロジェクトなどが記されていた。

おもな策として、九段下駅の乗換え改善、岩本町と秋葉原駅の「乗換駅」追加指定、春日・後楽園・市ヶ谷の各駅の「改札通過サービス」などがあげられる。

メトロ半蔵門線と都営新宿線のホームが存在する九段下駅は、都営とメトロの間に壁があり、ここで乗り継ぐ利用者はいったん階段を利用し、改札口を通る手間があったが、この壁を撤去することで、半蔵門線押上方と新宿線新宿方の“同一ホーム乗換え”も実現し、利用者の利便性が向上する。九段下駅改善は2012年度中の完成を目指しすすめられる。

また、都営新宿線岩本町駅とメトロ日比谷線秋葉原駅は、約150メートル離れた位置にあったが、2012年には「乗換駅」に指定されることで、乗り継ぎ割引きの対象となり、従来の両駅利用乗換えより70円割引となる。

地下鉄一元化プロジェクトチームの猪瀬副知事は、「これらは一元化へ向けた“一里塚”に過ぎない」とコメントしている。

《レスポンス編集部》

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