JSRが発表した2011年9月中間期の連結決算は、営業利益が前年同期比3.0%減の194億6800万円と減益となった。
売上高は前年同期の横ばいの1703億4100万円だった。自動車の国内生産は震災の影響で大幅に落ち込んだものの、同社の主要納入先である自動車タイヤメーカーのタイヤ生産は、世界的な需要拡大により堅調に推移した。半導体の生産は、パソコンや薄型テレビなどの需要は低迷したものの、スマートフォンや多機能携帯端末などの需要拡大により比較的堅調に推移した。
収益ではナフサをはじめとする原材料価格の高騰もあって利益率が悪化、経常利益は同4.9%減の204億3300万円と小幅な減益だった。当期純利益は同12.8%減の116億1300万円だった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。