帝国データバンクが発表した全国企業倒産集計によると、9月の倒産件数は前年同月比10.2%減の847件と、今年最小を記録した。2月の884件以来7か月ぶりに900件を下回り、減少率では11か月ぶりの2ケタ減となった。
負債総額も同85.9%減の1929億3400万円と大幅減。今年最小を記録した6月以来、3か月ぶりに2000億円を下回った。
業種別に見ると、7業種中、5業種で前年を下回った。建設業、製造業の減少が目立ったが、小売業は同41.4%増と厳しい現状が続いている。
主因別の内訳を見ると「不況型倒産」の合計は738件で構成比は過去10年で最高の87.1%となった。
「円高関連倒産」は10件で今年最多。うち2件はデリバティブ損失関連が原因。「返済猶予後倒産」は24件発生し、うち金融円滑化法利用は過去最多の19件だった。