5月中旬、スウェーデンのサーブオートモビル(以下、サーブ)との間で提携に向けた覚書を交わした中国のパンダオートモビルトレード社(厖大汽貿集団)。同社がサーブに出資した4500万ユーロ(約47億円)が、不良債権化する可能性が出てきた。
これは、パンダオートモビルトレード社が出した公告から明らかになったもの。同社が「サーブに出資した4500万ユーロが、不良債権化する見込み」と発表したのだ。
パンダオートモビルトレード社は、中国の大手自動車ディーラー。中国全土に1100か所以上のディーラーネットワークを持ち、欧州車や日本車の販売を行っている。
サーブに関しては21日、スウェーデン・イエテボリの上級裁判所が、地方裁判所が一度は却下したサーブの会社更生手続きの申請を承認。強制的な破産は、回避された形となった。