三菱自動車は1日、2011年度第1四半期決算を発表した。青砥修一常務はその決算を振り返り、「われわれは恵まれていた」と感想を漏らした。
なにしろ今回の決算では、自動車メーカーの多くが東日本大震災の影響で業績を落としている。そんな中、三菱自動車は最終損益が前年同期117億円の赤字から42億円の黒字に転換。4~6月の世界販売台数も26万7000台と前年同期に比べ16%増加した。
震災影響が限定的だった三菱自動車は、いってみれば“鬼の居ぬ間に洗濯”という状況だったといえる。そんなことで、上期(4~9月期)の業績を上方修正したにもかかわらず、通期の見通しは据え置いたまま。
「下期はいろいろな意味で今までのような状況を維持することが難しくなって、競争が激化してくると思う。たやすく今の年度計画を守りきることができるのかなと感じており、いろいろな対策を打つ必要がある」と青砥常務は弱気な姿勢を見せていた。