マツダの山内孝社長は17日東京で記者会見し、2012年3月期の連結業績予想を発表した。東日本大震災の影響で上期(第2四半期累計)は赤字になるものの、通期では営業利益200億円(前期比16%減)、純利益10億円(前期は600億円の赤字)の黒字予想とした。
山内社長は国内、海外工場とも「すでに今月から本格安定生産に戻った」ことを明らかにした。通期の国内生産は4%増の90万台を見込んでいる。世界販売は中国など新興国の伸びを背景に3%増の130万5000台の計画。
売上高は6%減の2兆1900億円となるものの、原材料費の値上がりなどを相殺して126億円のコスト改善を見込む。上期の営業損益は200億円の赤字となるものの、下期は400億円の黒字確保を織り込んだ。
山内社長は今月末に投入する新『デミオ』などのSKYACTIV製品により「下期から黒字基調が拡大する」と強調した。