日産いわき工場で累計生産600万基達成

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VQエンジン(日産いわき工場製)
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  • ゴーン社長 日産いわき工場
  • ゴーン社長、日産いわき工場視察(5月17日)
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日産自動車は、主力エンジン工場の一つであるいわき工場(福島県いわき市)で、エンジンの生産累計台数が600万基に達したと発表した。

同社では、累計生産600万基を記念して同工場内で式典を行った。式典には、来賓として内堀雅雄福島県副知事と鈴木英司いわき市副市長が参加。関係役員や従業員など約400人も参加した。

いわき工場は、操業開始以来17年5か月で生産累計600万基を達成した。

工場は、1993年に建屋を竣工し、1994年1月には当時の最新鋭の鋳造・加工・組立設備を備え、高い自動化率を達成したV型6気筒VQエンジン専用工場として操業を開始した。

2006年7月には、多品種の生産にもフレキシブルに対応できるNIMS(ニッサン・インテグレーテッド・マニュファクチャリング・システム)を採用、最新鋭加工ラインを敷設した第2エンジン工場の操業を開始した。これによって、エンジン生産能力を操業当時の39万6000基から56万基に増強した。

同工場で生産しているVQエンジンは、排気量2.3リッターから3.7リッター。『フーガ』や『スカイライン』など上級車を中心に、12車種に搭載している。VQエンジンはこれまで3回にわたって改良し、2006年8月には第4世代となる「VQ-HR」エンジン、2007年6月には最新のVVEL機構を備えた「VQ37VHR」エンジンの生産を開始した。

いわき工場製のエンジンは、基本性能や開発姿勢が評価され、世界で唯一、米国ワーズ社の「ワーズ10ベストエンジン」を同賞開設以来14年連続で受賞するなど、国内外で高い評価を得ている。

いわき工場は、震災で大きな被害を受けて操業を停止したが、その後の復旧作業により4月18日には一部で操業を再開、5月17日には全面復旧し、通常生産に戻っている。

《レスポンス編集部》

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