三菱自動車工業の益子修社長は13日、東京の本社で記者会見し2012年3月期の連結業績予想を発表した。生産回復が予想を上回るペースで進んでおり、増収増益を確保。営業利益は前期比24%増の500億円となる。
今期のグローバル生産は6%増の117万台を見込んでいる。益子社長は、今期の生産は国内が大震災前の計画レベルにほぼ達し、海外については同計画を若干上回る見通しと説明した。
小売ベースの世界販売は、9%増の107万5000台を計画している。この結果、売上高は7%増の1兆9500億円、純利益は28%増の200億円の増収増益予想とした。同社は今年度から3か年の中期計画「ジャンプ2013」に着手している。
益子社長は、中計初年度の業績見込みについて「ほぼ計画に沿った数値になる。新興市場が拡大しており、(前期を9%上回る)これくらいの世界販売は達成しなければならない」と述べた。