飲酒運転で事故、検察が危険運転罪に変更の申し立て

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今年2月に宮崎県延岡市内で発生した飲酒運転を主因とする交通死亡事故を起こしたとして道路交通法違反の罪で起訴した22歳の男について、宮崎地検延岡支部は3日、罪状を危険運転致死罪とする訴因変更手続きを裁判所に申し立てた。

問題の事故は2011年2月13日の午前3時40分ごろ発生している。延岡市本小路付近の市道を走行していた乗用車が対向車線側へ逸脱し、対向車線を順走してきた軽ワゴン車と正面衝突。軽ワゴン車を運転していた54歳の女性が死亡した。

逸脱側のクルマを運転していた22歳の男からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出しており、酒気帯び運転の現行犯で逮捕。後に自動車運転過失致死容疑でも追送検された。

検察は危険運転罪の適用を視野に入れていたが、「正常な運転ができなかったという客観的な証拠に欠ける」として道交法違反の罪で起訴。しかし、後の調べで男が制限速度40km/hの区間を110km/h超で走行していたことが判明した。

検察は「アルコールの影響下で正常な運転ができなくなっていただけではなく、制御困難な速度で走行していた」として危険運転罪の適用を決定。裁判所に訴因変更を申し立てた。

《石田真一》

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