GSユアサは24日、同社が開発したアイドリングストップ車用の鉛蓄電池がトヨタ自動車の『ヴィッツ』のアイドリングストップ機能「スマート・ストップ」仕様に採用されたと発表した。
今回、ヴィッツのアイドリングストップ車に採用された鉛蓄電池「S-85」は、従来のエンジン始動用鉛電池と比べて高出力、高入力(充電受け入れ性)、高耐久性が特長。同社がこれまで培ってきた薄型極板製造技術、カーボン技術、長寿命化技術をバランス良く組み合わせた。
アイドリングストップ車は一定時間停止するとエンジンが停止し、バッテリーからカーナビやオーディオ、エアコンなどの電力を供給する。また、発進動作を検知してエンジンが再始動するため、大電流が必要でブレーキ制動時の回生電力を充電する役割を持つ。これら頻繁な充放電や高入出力への対応が可能なバッテリーとしてS-85を開発した。
GSユアサでは今後、アイドリングストップ車が増える見通しから、アイドリングストップ車用鉛電池のラインナップを拡充する方針だ。