ガソリン代を踏み倒して逃走、追跡の警官もはねる

自動車 社会 社会

15日午後3時30分ごろ、岩手県奥州市内の市道で、ガソリン代を踏み倒したとして白バイの追跡を受けていた乗用車が突然バック、白バイに乗車していた43歳の巡査長をクルマではねた。乗っていた男女2人はクルマを捨てて逃走したが、別の警官が逮捕している。

岩手県警・交通機動隊と水沢署によると、同日の午前11時ごろ、奥州市江刺区内にあるガソリンスタンドから「給油したクルマが代金を踏み倒して逃走した」との110番通報が寄せられた。

周辺に一斉手配を行っていたところ、午後3時ごろに交通機動隊の白バイが容疑車両を発見。停止を命じたがクルマは逃走。同乗していた若い女は白バイに向かって中身の入ったペットボトルを投げつけるなど、追跡を妨害した。

クルマは奥州市水沢区羽田町付近の袋小路となっている市道に追い込まれたが、白バイに乗っていた43歳の巡査長がバイクを止めて歩み寄ったところ、突然バック。巡査長はクルマの体当たりを受けて転倒。そのままクルマの下敷きとなった。

乗っていた若い男女はクルマを放置して逃走したが、追いついた別の警官が身柄を確保。東京都に在住するとみられる21歳の男を殺人未遂と公務執行妨害容疑で。同乗していた神奈川県内に在住するとみられる17歳の少女を公務執行妨害容疑で緊急逮捕している。

下敷きとなった巡査長は近隣住人がクルマをジャッキアップして救助。意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、胸部圧迫と足を骨折する重傷を負った。後に意識は回復している。

警察では逮捕した2人を厳しく追及、余罪についても調べを進めている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース