STマイクロエレクトロニクスは、センサアプリケーション向けに10種類の検知項目を備えた新製品を発表した。
検知できる10項目は、3軸の直線加速度、3軸の角速度、3軸の地磁気、1軸の高度。
MEMSセンサ3個が加速度・角速度・磁気・高度の情報を取得。携帯電話や携帯型コンシューマー機器などのナビゲーション機能やユーザーインタフェースの強化に貢献するという。
複数階の建物内で歩行者用推測航法に対応した携帯型機器は、複雑なセンサ機能が必要となる。新製品では、地磁気センサ・モジュール、ジャイロ・センサ、圧力センサの3個のMEMSセンサを使用し、直線加速度、角速度、地球の重力、方位、高度に関する計測データを取得することができる。
この情報により、大都市ビル群の建物内や山岳・森林地帯など、GPS信号が届かなかったり、微弱な場所でも3次元での方位と正確な位置が特定できる。
現在、新製品センサ・ソリューションは評価用として供給しており、量産開始は2011年第3四半期末の予定。3種類のMEMSセンサを搭載した場合の単価は、大量購入時で約5.90ドル。