ダイハツ工業は27日、2011年3月期決算を発表した。その席上、伊奈功一社長は現在進めている調達改革について「もっとドラスチックにスピードを上げながら進めていく」と述べた。
同社は過去のしがらみにとらわれない、オープンでフェアな調達ルートの構築を旗印に09年から調達改革を行ってきた。2011年度はその成果が現れる年で、9月に発売予定の『イース』がエントリーモデルで80万円を切れるようになるのも、まさしくその成果といえる。
特に復興においては、安くて燃費のいい軽自動車のニーズが一層高まると見られる。そして、それに応えられれば、軽自動車の存在感はさらに増すことになる。伊奈社長もその辺りを強く感じており、調達改革をさらにスピードアップする必要があると考えたわけだ。「西日本をはじめ、中国を含めた海外からの調達ルートをつくっていきたい」を強い口調で話していた。