新型『6シリーズカブリオレ』と並ぶBMWブースのハイライトは、『1シリーズMクーペ』。実は、モーターショーでのお披露目は、このデトロイトが初なのだ。
あらためて同車の概要を紹介しておくと、エンジンは直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボを搭載。このユニットは『Z4』の最強グレード、「sドライブ35is」用と基本的に共通で、最大出力340ps、最大トルク45.9kgmを引き出す。
45.9kgmの最大トルクは、1500rpmという低回転域から発生。フルスロットル状態で4500rpmを超えると、オーバーブースト機能によって5.1kgmのトルクが上乗せされ、最大トルクは51kgmに到達する。
トランスミッションは、6速MTのみ。車両重量は1495kgに抑えられ、0‐100km/h加速4.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを発揮する。
BMWは今回のデトロイトで、1シリーズMクーペをワールドプレミアすると同時に、その米国価格を公表。現地ベース価格は、4万7010ドル(約390万円)という戦略的なものだった。
さらに注目すべきは、「米国では2011年モデルとして、今春、台数限定で導入する」とアナウンスされた点だ。BMWは詳しい台数を明らかにしていないが、100台程度の少量になると見られている。
価格と台数を考慮すると、米国での完売は間違いなしか。同車の日本上陸は現時点でアナウンスされていないが、日本への割り当て台数も気になるところだ。