日産自動車は12月4日と5日の2日間にわたり、3日に発表したばかりの新型電気自動車(EV)『リーフ』による初の公道試乗イベントをおこなった。イベントにはウェブサイトで公募した一般客85名が参加し、EVならではの走りを楽しんだ。
今回の試乗イベントは、日産が「the new action TOUR(ザ・ニュー・アクション・ツアー)」と題しEVの普及・啓蒙を目指した活動の一環として実施しているもので、7月の神奈川県、8月のさいたま市、10月の北九州市に続いて今回が4回目。同イベントではリーフの試乗のほか、EVの普及にともなう未来の街づくりについて考えるワークショップを実施しており、毎回参加者みずから積極的なテーマを出し合い、白熱した議論を繰り広げている。
今回は特にリーフの正式発表直後であること、また初の公道試乗イベントということもあり、県外からも多くの参加者が訪れた。試乗を体験した参加者達は「とにかく静か」「スムーズな加速とパワーに感動」「乗り心地が良く高級感がある」などリーフの走りについて感動のコメントを寄せた。中には、「現在仮予約を申し込んでおり、本当に買うべきか見定めるために参加した」という方や、「200万円くらいならすぐに購入するのだけど」といったコメントも。
日産は、「このツアーを通じてEVに関する様々な議論を交わして頂きたい。EVを核とした生活スタイルについて考えて頂き、その中で“EVってやっぱり良いよね”という『賛成の連鎖』を広めて行くことができれば」としている。
5日のイベント冒頭には、横浜市の大場茂美副市長が訪れ、「横浜は開港以来150年のまだまだ新しい都市だが、海外からの文化の伝承の地として、新しいものを受け入れる一番の窓口となってきた。横浜で日産のEVに活躍して頂いて、新しい街づくりを内外に発信していきたい」と、EVを中心としたクリーンな街づくりに向け日産と協力していくことを改めて語った。また大場副市長は、同日横浜市でおこなわれていた「横浜マラソン大会」について触れ、「今回日産には先導車の提供をして頂いている。来年は是非、EVでの先導を」と述べた。
the new action TOURは今後も、ルノー日産アライアンスとEV普及に向けたパートナーシップを結んでいる宮崎県や京都市などを中心に順次開催する予定で、2011年8月をめどに全国47都道府県での開催をめざす。