STマイクロエレクトロニクスは、先進的なエアバッグ・システム向けに新しい高G加速度センサ・ファミリを発表した。
エアバッグ・システム向けの加速度センサは、車両衝突時の衝撃を検知し、即時にエアバッグ制御ユニットに対して情報を送信する重要な部品。
今回、エアバッグ向け加速度センサ「AIS1xxxDS」のラインアップとして5種類のフルスケール・レンジにわたる1軸の平面モーション検知機能を提供する。ICインタフェースを内臓し、加速度データを高分解能のデジタル・ビット・ストリームに変換し、標準化したDSIプロトコルで専用のマイクロコントローラに確実に送信する。
送られた情報を基にECU(エンジン・コントロール・ユニット)は状況を評価し、数ミリ秒以内にエアバッグを展開するかどうかを決定する。
新しい高G加速度センサは、使用環境の厳しい自動車向けとしてマイナス40度から125度の広い温度範囲で使用可能。また、電磁干渉にも強く、車載用IC向けの重要なストレス試験規格であるAEC-Q100に準拠する。
現在サンプル出荷中で、量産開始は2012年の予定。