ベルギーのジレット社は、スーパーカー『ヴェルティゴ』の2011年モデルを発表した。
ジレット社は1994年、ベルギー出身の元レーシングドライバー、トニー・ジレット氏が設立した新興スポーツカーメーカーだ。ヴェルティゴは、アルファロメオ用の3.0リットルV6(350ps)を搭載。FIA・GT選手権をはじめ、モータースポーツシーンでも活躍を見せた。
2011年モデルでは、エンジンをマセラティ製に一新。車名も『ヴェルティゴ5スピリット』を名乗る。
リアアクスルに置かれるマセラティ製ユニットは、『クアトロポルテ』や『グラントゥーリズモ』用と基本的に共通。最大出力420psを引き出し、6速シーケンシャルトランスミッションを介して、275/35R19というワイドタイヤを駆動する。
カーボンファイバーを駆使したボディ&シャシーにより、車両重量は990kgに抑えられた。スペックは公表されていないが、アルファロメオエンジン時代の0〜96km/h加速3.3秒を上回るものと推測される。
ヴェルティゴ5スピリットの欧州での価格は、19万ユーロ(約2150万円)から。足回りや内装は1台1台、顧客の要望に合わせて、セットアップされるという。