東洋ゴム工業が発表した2010年9月中間期の連結決算は、経常利益が21億7800万円と黒字に転換した。前年同期は12億3200万円の赤字だった。
売上高は前年同期比10.7%増の1434億3100万円と2ケタの増収となった。エコカー補助金制度や輸出台数の増加で国内自動車生産台数が拡大、新車用タイヤは販売数量、売上げともに増加した。国内市販用タイヤも販売は好調に推移。海外市販用タイヤは北米市場、欧州市場で需要が回復したほか、東南アジア・中南米市場で販売が伸びた。
自動車用防振ゴムの売上げも前年同期を大幅に上回った。
収益では、原材料価格の上昇などの減益効果はあったものの、売上げ増や工場操業率の改善などで、営業利益は40億8700万円と黒字化した。当期純利益も9億6600万円と黒字。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。