【新聞ウォッチ】携帯3社中間期決算、スマートフォンで明暗

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年10月29日付

●仕分け2日目、社会資本特会を廃止(読売・1面)

●レアアース日米協力、外相会談、中国以外の供給源確保(読売・2面)

●三菱自と日野為替レート変更、円高で修正(朝日・13面)

●日産、83万台リコール、海外130万台、マーチなど9車種(朝日・38面)

●ダイムラー利益29倍に、7-9月期(東京・9面)

●東芝・インテル・サムソン、次世代半導体で連合(日経・1面)

●GM、小型高級車生産へ、ミシガン州で156億円(日経・7面)

●ハイブリッド車充電式実証実験、トヨタ、中国で年内に(日経・9面)

●期間従業員、定期的に正社員登用、マツダ、まず来月60人(日経・10面)

●日野自、最終黒字80億円、今期、円高進行響き下方修正(日経・13面)

●中国、生長率並み所得増、新5カ年計画、環境税を導入続(日経・1面)

●携帯3社4~9月期、ソフトバンク、最高益(日経・9面)

ひとくちコメント

2010年9月中間決算の発表が相次いでいるが、限られた市場でのシェア競争では、業界・業種によって勝ち負けが鮮明となるケースも多い。典型的なのが携帯電話業界。その大手3社の10年9月中間連結決算が出そろったが、スマートフォン(多機能携帯電話)が好調なソフトバンクが大幅な増収増益となる一方、NTTドコモは減収増益、KDDIは減収減益となった。

きょうの各紙が大手3社の中間決算を表付きで報じているが、ソフトバンクの携帯電話事業の売上高は前年同期比13%増の9400億円、営業利益は57.3%増の2072億円で、5期連続で過去最高を更新。

人気の米アップル製のスマートフォン『iPhone』(アイフォーン)の販売が好調のソフトバンクは、新規契約から解約を差し引いた純増数が159万件と、NTTドコモの81万件、KDDIの41万件を大きく上回った。また、利用者数の大幅増に加え、1人当たりの平均利用額も、ソフトバンクの独り勝ち。

ソフトバンクの孫正義社長は決算会見で「スマートフォンでは、他社よりも1周も2周も先行している」と強気のコメントを述べていたが、減収増益のNTTドコモも4月に発売した『エクスペリア』の健闘で収益の改善に向かっている。KDDIは、スマートフォンの出遅れが影響して減収減益となったが、新機種の投入で巻き返しを目指す。

スマートフォン戦略の違いが、業績の明暗を分けた格好だが、それにしても、老若男女を問わず、駅構内などでの歩きながらの携帯操作は通行の妨げになる。携帯電話各社はマナーの向上にも目配りするべきで、啓蒙活動ばかりでなく、例えば、歩行中は機能が停止するような機種の開発も必要ではないだろうか。

《福田俊之》

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