パテント・リザルトは6日、リチウムイオン2次電池に使われる固体電解質の参入企業の競合状況に関する調査結果を発表した。
固体電解質は、発熱による発火のリスクが低いことから、安全性の高い材料として注目されており、液状の電解質のように気密性を確保する必要がないため、薄型化に向いている。電気自動車やハイブリッドカーなどのリチウムイオン2次電池向けに採用が見込まれている。
今回の調査では今年6月時点での個別特許の注目度を得点化し、特許の質と量から総合的に見て評価した。
その結果、総合力ランキングでは、ソニーがトップとなった。ソニーは1998年ごろから出願件数が増加しており、出願件数は現在1位。同社の特許は、特許庁審査官による拒絶理由通知に引用される回数が多く、先行技術としての認知度の高さ、他社牽制力の高さを示している。
2位のサムスンSDIは、出願件数は8位ながら、注目度の高い特許を多く保有している。
3位のパナソニックは件数順位も3位となっている。