アプリックスは、アンドロイド搭載端末などのスマートフォン上で通信事業者やMVNO、ニュースや通販などの会員サービス、SNSサービスプロバイダなど、独自サービスを展開するためのコミュニケーションコア「emblend」を発表した。
emblendは、デコレーションメールの作成や絵文字の入力や表示、通信事業者が提供するメールアドレスをサポートするほか、通信事業者の提供するプッシュ型メールサービスにも対応する。
これまでスマートフォン宛てのメールは、パソコンと同様、スマートフォン側から定期的にメールサーバーにメールの着信を確認する必要があった。emblendなら従来の携帯電話と同様、自分宛てに発信されたメールがすぐにスマートフォンに届く。頻繁にメールの有無を確認する無駄な通信を防ぐことで電池の消耗も減らせる。
また、MVNO、ニュースや通販などの会員サービス、SNSサービスプロバイダがemblendを活用することで、待ち受け画面や操作画面の着せ替え、デコメテンプレートや着メロの配信、メールニュースとホームページの連動など、従来の携帯電話では難しかった独自のサービスに特化した総合的なユーザーエクスペリエンスをスマートフォンで実現することが可能となる。
同社はemblendを通信事業者や携帯電話メーカーにライセンスし、ロイヤリティ売上による収益を確保する。同時にMNVO、ニュースや通販などの会員サービス、SNSサービスプロバイダに向けのそれぞれのサービスイメージに合わせてカスタマイズしたバージョンも提供するなど、コンテンツ・サービスとも連携したビジネスも展開する。
スマートフォン市場は、アップルの『iPhone』の登場で急拡大しており、2014年度に現在の約3倍に拡大すると予測されている。同社は新製品の投入で大幅な需要の拡大が見込めるとしている。