故意に逆走、相手を死傷---自殺目的

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今年2月、三重県伊勢市内の伊勢自動車道で発生した逆走事故について、三重県警は13日、自殺する目的で故意に逆走を行って相手方を死傷させたとして、同市内に在住する29歳の男を傷害致死容疑で逮捕した。

三重県警・高速隊によると、問題の事故は2010年2月23日夜に発生している。伊勢市藤里町付近の伊勢自動車道下り線で、第1車線を軽乗用車が逆走。同じ車線を順走していた乗用車と正面衝突した。

双方のクルマは大破。順走車の後部座席に同乗していた71歳の女性が全身強打で死亡。運転していた鳥羽市内に在住する69歳の男性も胸部や足を骨折する重傷を負っている。

逆走車を運転していた男も足を骨折する重傷を負って入院。警察の事情聴取に対しては「誤って逆走した」などと供述していた。しかし、現場にブレーキ痕が見当たらないことや、車内に遺書とみられる文章が残されていたことを追及したところ、「自殺をしようと故意に逆走した」と認めたため、退院を待って逮捕した。

男は「伊勢西インターチェンジ手前でUターンした」と供述しており、警察は事故の経緯について調べを進める方針だ。

《石田真一》

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