衆議院議員会館、こっそり開館式

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議員定数削減? でも、新館はこんなに大きくなった(衆議院第2議員会館) 撮影=中島みなみ
  • 議員定数削減? でも、新館はこんなに大きくなった(衆議院第2議員会館) 撮影=中島みなみ

総工費1174億円をかけた衆議院会館(東京・永田町)の開館式が13日、行われた。

衆議院会館は第1議員会館と第2議員会館の2棟ある。旧会館は1963年に第1議員会館が、2年遅れて第2議員会館が完成した。半世紀ぶりに巨費を投じて建設した新会館は、2棟同時オープンした。

上階まで吹き抜けの高い天井と、全面ガラス張りのエントランスは、エレベーターを会館奥に配置し、一階の大半を長いアプローチのエントランスが占める。開館式は、その奥で、ごく一部の関係者だけを集めて、ひっそりと始まった。

国会議員の出席者は衆議院議長の横路孝弘氏、議院運営委員会委員長の松本剛明氏など衆議院のごく一部の役員。それに議院運営委員会の理事が6人だけ。多くは衆議院の職員だった。

「開館式? そんなのやってるの」。参院選の疲れを引きずりながら、新会館への引っ越し作業をする公設秘書の一人は、そんな感想を漏らした。

新館は、とにかく広い。新館の延べ床面積は旧館の3倍。各議員室の広さは2.5倍になった。

旧館にはなかったが、第2会館の地下3階にできた保育施設、同時通訳のための設備を備えた145人収容の国際会議室が新設された。

旧館から引き継がれるのは、クリーニング、歯科診療所、来館者のための土産物、食堂、喫茶という日常的に必要な福利厚生施設。また、国会健康センターという名前のアスレチックジムや、警務部職員が身体を鍛えるために使う200平方mの道場がある。

新旧の会館の違いは、開館式が行われたエントランスなどの共用部分に顕著に表れているのだが、衆議院事務局は、実質的にテレビと新聞にしか取材を許可しなかった。また、そのメディアにも共用部分の撮影は禁止したため、ニュース映像や記事写真には、議員室と国際会議室、開館式出席者のアップしか写っていない。

《中島みなみ》

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