宅配便、2年連続減少---09年度実績

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国土交通省がまとめた、2009年度の宅配便取扱実績によると、トラックによる宅配便の取扱個数は、景気低迷の影響で前年度比2.2%減の31億776万個にとどまった。初めて減少に転じた2008年度に続き、2年連続での減少となる。

便名ごとに順位をみると、首位のヤマト運輸「宅急便」が2.4%増の12億6051万個、第2位の佐川急便「飛脚宅配便」が6.0%増の11億2495万個と上位2便がいずれも増加した。ネット通販やネットオークションの需要拡大を取り込んだもので、2社による市場支配が一層濃厚になった。

一方、2008年度3位だった日本通運「ペリカン便」は、郵政との共同出資会社JPエクスプレスに移行して巻き返しを狙ったが、政治的な思惑もあってゆうパックとの統合が遅れるなどで顧客離れが進み、2009年度は41.4%減の1億9218万個と大幅に減少して4位に転落した。

統合相手である郵便事業「ゆうパック」は4.7%減の2億6404万個で3位に浮上したが、統合後の今年7月以降配達遅延が相次いでおり、今年度以降の苦戦も予想される。

《レスポンス編集部》

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