【ヨコハマ BluEarth 発表】転がり抵抗改善率24%は本物か 実験で検証

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BluEarth装着車は同じスタート台から110mを過ぎても停止しない
  • BluEarth装着車は同じスタート台から110mを過ぎても停止しない
  • ころがり抵抗実験。記者が立会人となって、空気圧などテスト条件が同じかどうかをチェックする
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  • ころがり抵抗実験スタート(ECOS装着)
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  • ECOS装着者はだいたい110m付近で自然停止
  • 140mも通過
  • 130m付近も通過

8日、横浜ゴムが発表した低燃費タイヤ『BluEarth AE-01』は、JAMAの低燃費タイヤのグレード表示において、ころがり抵抗でAAランク、ウェット性能でcランクという評価を得ている。発表会では、その性能を体感する試乗会もおこなわれた。

ころがり抵抗実験は、まったく同じ車でタイヤだけの条件を変え、スロープになったスタート台から惰性で走り、何メートルで停止するかを計測するというもの。この実験によって、タイヤの転がりやすさを計測することで、低燃費タイヤの性能を比較するわけだ。

計測コースには距離の目安として、50m、100m地点と、100m以降は10mごとに140mまで目印をたてて、実際の計測は自然に完全停止した位置(バンパーの前部)をメジャーで計測する。

用意されたスロープは、1998年からDNAシリーズにエコタイヤをラインナップしている横浜ゴムが独自に作成したものという。実験に使用した車はトヨタパッソ。

実験は横浜ゴムのテストドライバーが運転し(といってもスロープに登ったあとは惰性でころがるだけだが)、立会人として記者が1名選ばれ助手席に同乗した。同乗者は、実験前に規定空気圧であることをチェックし、タイヤ交換の際も不正がないかも確認する。走行は横浜ゴムの従来からのエコタイヤである『DNA ECOS』で2本、新製品のBluEarthで2本行われた。

最初は従来製品のECOSでの実験だ。記者は140mの表示板付近でカメラなどを構えながら待機している。結果は1本目109.25m、2本目111.00mとともに110m付近で止まった。

次はBluEarth。150mほど先でのスタートだが、スロープから下りてくるスピードが見た目からして違う。100m付近を通過するときのスピードもさきほどよりは距離が伸びそうな気配だ。ECOSの実験のときと同じ位置でカメラなどを構えていた報道陣だったが、車は140mの表示板を過ぎても止まらず、移動して道を空けなければならなかったほどだ。

結果は1本目147.7m、2本目148.5mと大幅に距離を伸ばすことになった。横浜ゴムによれば、BluEarthは旧来の同社のエコタイヤに比べて24%転がり抵抗を低減しているという。この数字は他社の改善率より小さい値だが、「比較対象がすでに通常タイヤよりころがり抵抗を低減したエコタイヤ(DNA ECOS)との比較なので、相対的に改善幅が小さくなっている」(横浜ゴムの説明員)とのことだ。

《中尾真二》

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