プロドライバーの酒気帯び状態を計測 タニタがセンサーを発売へ

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アルコールセンサー、プロフェッショナルHC-211
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タニタは、プロドライバーの酒気帯び確認など業務用途でも使用できるアルコールセンサー『プロフェッショナルHC-211』を開発、8月1日に発売する。

呼気中のアルコール濃度を0.01mg/リットル単位ではかることができる高精度計測が特徴で、価格は1万2600円。タニタでは当初、運送事業者など法人を中心に年間3000台の販売を計画している。

国土交通省は2010年4月28日に「旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則、関係通達の一部改正」を行なった。これにより2011年4月1日からすべての運送事業者はドライバーの点呼時にアルコール検知器を使用して酒気帯びの有無を確認することが義務化される。

HC-211は、この点呼時の酒気帯びチェックに使用できる業務用アルコールセンサーだ。計測方法は、本体にマウスピースを取りつけて約5秒間息を吹き込むだけ。内蔵された半導体ガスセンサーが呼気中のアルコール濃度を検出し、計測結果を表示します。計測範囲は0.00 - 1.00mg/リットルで、0.01mg/リットル単位の高精度計測が可能だ。

サイズは縦145×横42×高さ24mm(突起部分含む)、重さは130g(電池含む)。息を吹き込むマウスピース部分を交換式とすることで、複数の利用者でも使えるようにした。また、センサーユニットは500回または使用開始から半年間(どちらか早い方)使用でき、交換が可能だ。今回の法改正では検知器の故障の有無を定期的に確認することも義務付けており、本製品は500回計測すると表示画面に交換時期を知らせるマークを表示するため、十分に対応できる、とする。交換用センサーユニットは4200円。

同時に株式会社NTTドコモの第3世代携帯電話サービスFOMAと連動できる姉妹機『HC-218D』も発売します。計測機能はHC-211と同等で、FOMA端末と接続し、遠隔地にいるドライバーの酒気帯びの有無を一元チェックできる。「FOMAテレビ電話アルコールチェックシステム」として、ドコモエンジニアリングが販売を予定(時期未定)。

タニタによると、同社が販売しているアルコールセンサーは、ここ数年、年間平均10万台のペースで推移している。この内3 - 4割は法人で業務利用されており、法改正による酒気帯び確認の義務化を受けて、より精度の高いアルコール検知器が求められていた。

《高木啓》

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