ITSジャパン 渡邉会長「2011年度中にプローブ官民相互活用の実証実験を」

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ITSジャパンの渡邉浩之会長は、1日に行われた総会・理事会後に記者団の質問に応じ、2011年度中にプローブ官民相互活用の実証実験を行い、2013年に東京で開催されるITS世界会議にはその成果を披露したいとの意向を示した。

渡邉氏は懇親会のスピーチで、「ITS技術を使ったインフラ協調による運転支援の枠を超え、ETCやプローブのような双方向コミュニケーションネットワーク機を有する社会システムへの進化を見せ始めている」と述べ、自動車業界とインフラ整備業界およびその周辺業界にとどまらない、より広範な“水平連携”の必要性を強調した。

現在、自動車メーカーやカーナビメーカーなどが別個に収集しているプローブデータを一元化するとともに、国交省や警察といった行政側のデータと統合する統合プローブサーバーの構築を構想している。これらの成果として、国レベルの大規模プローブ実証実験を2011年度に計画しているという。

渡邉氏は「情報収集は協調領域とし、利活用の領域を競争領域とする。これが実現すればリアルタイムでの交通流の予測が可能になり、渋滞の飛躍的な改善だけでなく、エコドライビングなど市民の自主的な活動を促進し、救急車の急行支援による救命率向上も果たせるだろう」と期待を示した。

「官民による大規模なプローブ活用は世界ではどこもやっていない。出てきた成果は世界が注目するものにしたい」(渡邉氏)。

《北島友和》

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