道路システム高度化推進機構(ORSE)が2010年5月のETCセットアップ件数を発表した。それによると、月計は全国で35万5737件、累計では3795万5580台だった。
県別で月計を見ると、第1位は東京都で3万5157台、第2位は愛知県で2万9382台、第3位は大阪府で2万5198台、第4位は神奈川県で2万3124台だった。1万台を超えた道県は他に、北海道(1万0213台)、埼玉県(1万8789台)、千葉県(1万6914台)、静岡県(1万0987台)、兵庫県(1万5581台)、広島県(1万0610台)、福岡県(1万5331台)だった。
累計では、東京都がダントツで1位(507万642台)、2位は大阪府(315万6214台)、3位は愛知県(314万5184台)、4位は神奈川県(271万6238台)だった。100万台を突破した県は他に埼玉県(201万8559台)、千葉県(173万9072台)、静岡県(112万5983台)、兵庫県(171万2374台)、広島県(103万6935台)、福岡県(154万9419台)だった。
再セットアップ数は、月計で13万3858台、累計では684万2953台だった。
月計では、4月に1万台を突破した宮城県、福島県、栃木県、長野県、岐阜県、三重県、京都府、岡山県などは、1万台以下だった。累計では、東京都が唯一500万台を突破している。
5月はここ6か月の中で一番件数が少ない月だった。原因は色々と考えられるが、高速道路の料金体系の先行きの不透明感もその一つと考えられる。上限1000円のETC休日特別割引が6月に終了、ETCの有無に関係なく、新たに一律2000円という料金体系に変わる予定が、政治のごたごたでどうなるか分からない状態になった。また、マニフェストの高速道路無料化も事実上頓挫している。この状態では、ETC車載器を購入すべきかドライバーは迷ってしまうだろう。