LabVIEW上でRoboCarを開発---日本NIとZMPが提携

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RoboCarのセンサ情報をLabVIEWで表示している画面
  • RoboCarのセンサ情報をLabVIEWで表示している画面
  • アイコンと配線で行なうLabVIEWのプログラム画面
  • カーロボティクス・プラットフォームのRoboCar。赤と黄の2色がある

日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)とゼットエムピー(ZMP)は17日、自動車メーカーにおけるカーロボティクスの設計・開発の加速化を目的として、カーロボティクス分野での技術提携を結んだことを発表した。19日からパシフィコ横浜で開催の「人とくるまのテクノロジー展2010」にも出展している。

この提携により可能になったのが、日本NIのグラフィカルな点が特徴の開発環境「LabVIEW」上で、ZMPの10分の1スケールのカーロボティクス・プラットフォーム「RoboCar」の開発を行えるようになったこと。

RoboCar搭載の各種センサからの情報をLabVIEWで収録、解析、表示、保存を行えるので、RoboCarの状態をリアルタイムでモニタリングすることが可能となった。さらに、設計から実装までの開発環境をLabVIEWで統一することで、エンジニアはミドルウェアの開発などに追われることがなくなり、アルゴリズム開発のみに専念できるというメリットも生まれている。

今後も両社は協業を進める予定で、リアルタイムプロセッサとFPGA(Field Programmable Array:ユーザーが論理回路を独自に書き込めるシステム)チップを搭載した日本NI製シングルボード「RIO」をRoboCarに搭載するとしている。

これにより、リアルタイムデータの収録・制御アプリケーションの設計を可能等する「LabVIEW Real-Time」や、RIOのハードウェア上のFPGAチップをグラフィカルに再構成できる「LabVIEW FPGA」など、LabVIEWのアドオンモジュールを用いた制御アルゴリズムの開発が可能となるとしている。

《デイビー日高》

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