GMは17日、2010年第1四半期(1 - 3月)決算を発表した。純利益は8億6500万ドル(約800億円)と、2007年第2四半期(4 - 6月)以来、およそ3年ぶりの黒字となった。
売上高は314億7600万ドル(2兆9170億円)で、前年同期比は40%増。中国市場での好調や、米国でのクロスオーバーモデルの人気が、売上を伸ばす要因となった。
GMは2009年6月1日、日本の民事再生法に当たる連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請し、経営破たん。負債総額は1728億1000万ドル(約16兆4000億円)と推定され、米国製造業の倒産としては過去最大規模となった。
ところがGMは2010年4月21日、経営破たん時に米国とカナダの両政府から融資された公的資金のうち、株式に転換されていない部分に当たる58億ドル(約5410億円)を完済したと発表。約3年ぶりの黒字転換で、スピード再建をアピールしている。