横浜ゴムが発表した2010年3月期の連結決算は、営業利益が前期同期比67.5%増の215億円と大幅増益となった。
売上高は同9.8%減の4664億円と減収だったが、原材料価格が前期に比べ安値で推移したほか、販管費の削減など内部改善が進んだ結果、増益となった。
タイヤ事業の売上高は同8.1%減の3675億円となった。MB事業は同15.9%減の988億円。タイヤ事業は第4四半期から国内・海外ともに販売が回復してきているものの、上期の販売減が響いた。
経常利益が前年同期と比べて184億円増の187億円、最終利益は115億円と黒字に転換した。前期は57億円の赤字だった。
今期の連結業績見通しは景気回復による需要増から、売上高は同11.5%増の5200億円を計画している。ただ、為替差損や原材料価格の上昇が予想されることから、営業利益は同16.1%減の180億円、経常利益が同22.6%減の145億円、当期純利益が同30.4%減の80億円を見込んでいる。