ランチアは7日、欧州で『デルタ』の特別モデル、「ハードブラック」の販売を開始した。全身をブラックで決めた新シリーズだ。
3代目デルタは、2008年3月のジュネーブモーターショーでデビュー。デルタとしては8年ぶりの復活だが、2代目までとはまったく異なるモデルに変身した。ボディサイズは全長4500×全幅1800×全高1500mm、ホイールベース2700mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間に当たるボディを持つ、プレミアムな5ドアハッチバックとして登場した。
今回のハードブラックは、2010年3月のジュネーブモーターショーで、「シリーズスペシャル」として予告されていたモデル。ボディカラーは、つや消しのマットブラック塗装で、4時間以上の入念な塗装行程を経て誕生する。
ルーフはグロスブラック、ドアミラーはクロームで仕上げられ、18インチの専用アルミホイールも装着。このアルミホイールは、シルバーとつや消しブラックが選択できる。インテリアは、レザー＆アルカンターラをシートやドアトリムに採用。特別感が盛り上げられた。
エンジンは、ガソリンが直噴1.8リットル直列4気筒ターボ「Tジェット」（200ps、32.6kgm）。0-100km/h加速7.4秒、最高速230km/h、欧州複合モード燃費12.82km/リットル、CO2排出量185g/kmとトータルバランスは高い。
ディーゼルは、1.9リットル直列4気筒ツインターボ「マルチジェット」。最大出力は190ps、最大トルクはクラストップレベルの40.8kgmを発生する。0-100km/h加速は7.9秒、最高速は222km/h。欧州複合モード燃費は12.8km/リットル、CO2排出量は185g/kmだ。
デルタのハードブラックは7日、欧州での販売がスタート。現地価格は3万1300ユーロ（約370万円）からと公表されている。
