エンジンルーム内の可燃物置き忘れで火災72件

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国土交通省は23日、自動車の不具合に起因する事故や火災の件数が昨年1年間で1138件あったと発表した。

このうち火災が984件と全体の86.5%を占め、さらにそのうちエンジンルーム内の可燃物置き忘れなどが原因となった火災が72件発生していることが分かった。火災の原因別では、ウエスなどの置き忘れが全体の8割を占めているため、同省は日本自動車工業会などの関係団体に対し、ユーザーへの注意喚起を行うよう文書で要請した。

同省の調査によると、エンジンオイルなどが付着したウエスの最低発火温度は330 - 350度で、特に高速道路などの登坂路を走行した直後にサービスエリアで停車するような、排気系温度が高いままで維持される条件では容易に300 - 350度に達し、発火する可能性が高いという。

このため同省では、運行前のエンジンルーム内確認のほか、車両を長期間使用しなかった場合は、小動物や鳥類に持ち込まれた小枝などがないことを確認するとともに、走行中に焦げた臭いを感じたときは走行を継続しないよう呼びかけている。

《レスポンス編集部》

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